― 経営者の選択肢に「中小企業診断士診断士」を
広報PR会社の代表取締役社長であり、中小企業診断士である立場上、毎日たくさんの経営者とお話します。
良いサービスを持っている。社員のことを真剣に考えている。お客様に誠実に向き合っている。それなのに、思うように売上が伸びない。良い人材が採れない。資金繰りに悩む。新しい一手が打てない。
そういう声を、本当によく聞きます。そしてその多くが、ひとりで抱え込まれています。社員には弱みを見せられない。家族にも全部は言えない。同業の経営者にも、本音は出しづらい。
経営者は、構造的に孤独です。
その孤独に対して、世の中には「相談できる専門家」が用意されています。
法律のことは弁護士。税金のことは税理士。これは多くの経営者が知っています。困ったら誰に相談するか、迷わない。
では、経営そのものに困ったとき、誰に相談するか。
ここで多くの経営者の手が止まります。コンサルタント、商工会議所、銀行の担当者。選択肢はあるけれど、どれもしっくりこない。「自分の会社のことを、本気で一緒に考えてくれる人は誰なのか」がわからないまま、結局またひとりで抱え込むことになる。
私たちが届けたいのは、その問いに対する一つの答えです。
経営課題があれば、中小企業診断士に相談する。
中小企業診断士は、経営の課題に横断的に向き合うことを国から認められた国家資格者です。
財務、マーケティング、人事、IT、補助金、事業承継まで、様々な分野に強みを持った優秀な診断士が全国に大勢います。
それなのに、この資格は経営者の選択肢の中にまだ十分に入れていません。弁護士や税理士と比べて、認知度に大きな差がある。これは、診断士という資格そのものの問題というより、その存在と価値が経営者の方々に正しく伝わっていない、という情報の問題です。
中小企業診断士タイムズは、この距離を「メディアの力」で縮めにいきます。
中小企業診断士タイムズは、診断士が実名で書く実務直結型メディアです。評論や動向解説だけの記事は載せません。すべての記事は「動向×アクション×成果」の三点セットで構成します。今、何が起きていて、自分はどう動いたか、結果として何が変わったか。経営者が読んで、翌日に動ける情報だけを届けます。
書き手は、企業の中で経営の最前線に立つ企業内診断士を中心に、独立して活動する診断士、自ら経営を担う診断士まで、多様な背景を持つ国家資格者たちです。製造業の人事部長が組織改革を語り、IT企業のマーケ担当者がデジタル集客を語る。同じ経営課題でも、書き手の立場によってまったく違う景色が見えます。
中小企業診断士という共通項。そして診断士の最大の強みである、業界・職種・キャリアの多様性。このふたつを十分に発揮させた多様な視点こそが、本メディアの価値です。国家資格者が実名で、自身の現場で得た知見を語る。その積み重ねは、AIが生成する一般論とは本質的に違う情報になります。
AIが情報を大量に生成する時代になりました。検索しても、似たような記事ばかりが並ぶ。だからこそ、誰が書いたのかが、これまで以上に問われています。実名の専門家が、自分の経験と判断で書く文章でなければ、もう価値は残らない。
国家資格を持った専門家が、自分の名前を出して、自分の言葉で、現場で起きたことを書く。そこに嘘はつけません。そして、嘘のない情報こそが、経営の判断に役立ちます。
ここで少し、私自身のことを書かせてください。
私はキャリアの大半を、デジタルマーケティングと向き合ってきました。CRM、データ分析、Webマーケティング。地方銀行や信用金庫のデジタル戦略にも関わってきました。数字を動かす仕事です。
そして、現在は広報PRを生業にしています。デジタルマーケティングだけが私の専門ではありません。それでも広報PRに領域を広げ、最終的にPR会社の経営を担うことを選んだのには、理由があります。
広報と経営は、本質的にリンクしている。
経営活動をブーストさせるのが、広報活動です。良いサービスを作っても、良い社員を集めても、それが世の中に正しく伝わらなければ、企業は前に進めません。逆に言えば、企業の正しい価値が世の中に正しく伝わったとき、経営の景色は一気に変わります。
私はこのことを、デジタルマーケティングの現場で、広報PRの現場で、そして自分自身が経営者になってから、何度も実感してきました。
だから、中小企業診断士という資格についても、同じことが言えるはずだと考えています。
中小企業診断士には、もっと大きな可能性がある。
企業の中で経営の最前線を支えている企業内診断士、自らが事業主、法人代表として経営しながら診断士の視点で事業を磨いている経営者診断士。もちろん独立して企業に価値提供している独立系診断士も。診断士の実力と専門性は、もっと正当に経営者の方々に届くべきです。
ところが、診断士という資格を経営者の選択肢として正しく位置付けることに、本気で取り組んでいる人がまだいません。
誰もやらないなら、私がやるしかない。
中小企業診断士であり、広報PR会社の経営者であり、デジタルマーケティングの現場を歩いてきた人間として、これは私が私の役割として取り組むべきことだと、はっきり決めました。診断士の専門性が経営者の方々に正しく届く構造をつくる。それは、企業の正しい価値を世の中に届けるという広報PRの仕事そのものと、まったく同じことだと考えています。
このメディアが目指すのは、ただひとつ。
経営課題があれば、中小企業診断士に相談する。
その想起を、社会に当たり前のものとして根付かせること。経営者が孤独に陥る前に、「あ、診断士に話してみよう」と思える状態をつくること。
そのために、一本一本の記事を積み重ねていきます。読んでくださる経営者の方々の、明日の一歩につながるように。書いてくださる診断士の方々の、専門性が正当に評価される場になるように。
中小企業診断士タイムズを、どうぞよろしくお願いします。
2026年5月5日
ハッピーPR株式会社 代表取締役社長
中小企業診断士タイムズ 編集長
前岡大輝
